注文住宅だから間取りも自由自在。ここでは、間取りをちょっと工夫することで家族が仲良くなり、そして子供の学力が上がる方法をご紹介いたします。有名学習塾に通い、中学受験をした子供を持つ家庭を対象に受験の合格と家庭環境の因果関係について独自調査を行い、その結果を家づくりに反映させました。

①親の温もりを感じられる住まい
間取りの工夫…LDKに勉強カウンターを設置 子供の視界には常に親がいて、親は子供の背中を見ながら家事をしています。
親の存在を感じながら勉強すると、子供は適度に緊張し集中力があがります。
②コミュニケーションを育む空間デザイン
間取りの工夫…出入りしやすい子供室。リビング・ダイニングに棚やニッチを設置。
調査する上で「生活の要」=「ダイニング」という家庭が多くありました。子供室が家庭のコミュニティーの場になっていた家庭もあります。論理解釈に必要な「総合力」+「解決能力」の訓練になるような話題を、父親・母親が日常的な会話の中に組み込んでいることがポイントです。

③回遊性のある間取り、カギのない個室
間取りの工夫…吹き抜け、ロフト、ぐるぐるまわれる間取り
子供は家の中をあちこち歩きまわれて、家族を見渡せ、家族との交差・接触のできる回遊性のある間取りが多いことがわかりました。子供が自由に動き回れるよう、トイレ以外の部屋にカギをつけないのも工夫のひとつです。

④「ながら勉強」にぴったりなリビング
間取りの工夫…ロフト、畳コーナー
客観的内容(暗記)は個が確立する空間で勉強し、主観的内容(論理的解釈)はパブリックな空間で、その日の気分に合わせて勉強をしている家庭が多く、親と話しながら、テレビを見ながらの「ながら勉強」がおすすめです。

⑤子ども部屋を上手に活用
間取りの工夫…回遊性のある広々として2ドア1ルームの子供室
回遊性のある空間に慣れた子供にとって、回遊性のない個室は荷物置き場、遊び場、寝るところとしてのサブ空間として機能していることが多いです。

⑥親が趣味を充実させ、一人になれる空間がある
間取りの工夫…趣味の部屋
学力向上のために子供と同調し生活する親は、趣味に没頭したり、自分だけの空間で時間を過ごすことで自分を取り戻せます。そのための空間の確保は子どもの学力向上要素の一つです。




