国内の戸建てで多いのは2階建てですが、ご高齢のご夫婦や小さなお子様をお持ちのファミリーを中心に、平屋への注目度が高まっています。土地が狭くても延床面積を広くできる2階建てとは違い、平屋はある程度の生活スペースを確保しようとすると広い土地が必要になり、トータルコストもかさむ事から以前は敬遠されていました。しかし、階段がない事で、目が離せない小さな子どもや階段の上り下りが困難な方でもケガをする心配がないなどのメリットが知られるようになった他、アメリカンハウス風のおしゃれな外観にもしやすいなどの理由により、セカンドライフを楽しむシニア層はもちろん、若いファミリー層の間でも人気上昇中です。この記事では、現在新築を検討中で、まだ平屋についてそれほどご存じでない方のために、具体的にどのくらいの建物価格を想定しておけば良いのか、注文住宅で建てた場合の事例、少しでも低コストで建てるための方法、注意点などを紹介していきます。
平屋と2階建ての費用計算の違い
一見、2階建てよりも平屋の方が建築費用を抑えられそうですが、同じ延床面積で比べると、実際は逆のケースが多いと言われています。なぜなら、平屋は敷地面積を広く使うことになるため、その分材料費がかかる基礎と屋根の面積も大きくなるからです。これに加え、設計プランや建材・設備にどのくらいのコストをかけるかによって大まかな本体価格が決まってきます。
たとえば、設計事務所に自由設計を依頼した場合と、ハウスメーカーの規格住宅プランで発注する場合とを比べると、自由設計の方がより価格が高くなりますし、それぞれ設備を充実させ、そのグレードも高いものを採用すれば、どんどん価格が高くなります。逆に設計はシンプルな形状に、設備は最低限のものに、といった感じで選び方を工夫すれば予算を節約した家づくりも可能です。
建物と土地を合わせた、トータル費用でも広い土地が必要になる分だけ平屋の方が多くかかる傾向にはありますが、これもエリアや日当たりなどの条件で変動しますので、一概には高いとは言い切れません。
「長期的に見れば…?」平屋に住むメリット
同じ延床面積で比較すると2階建てよりも割高とはいえ、注目度が上がっている平屋。そこには価格だけでは測れない価値があります。
平屋ならではの特徴である、1階だけのフラットな生活空間では移動がスムーズで、特にご高齢の方の間で敬遠される階段の上り下りがゼロ。赤ちゃんからご高齢の方まで安心して生活できるというメリットがあります。また、家族全員が同じフロアで生活するため、家族間のコミュニケーションが自然と増えるとも言われています。
機能の面でも、階段を作らない事によりデッドスペースが少ない、外壁のメンテナンスなどで大きな足場を組んで作業する必要がない、バリアフリー設計にも対応しやすい、などの点がメリットとして挙げられます。子育て中から老後まで大きなリフォームなしで住み続けられる事を考慮すると、平屋の方が結果的に安いというケースもあるかもしれません。
ちなみに、デメリットとしては、価格的な問題以外にも日当たりの確保が2階建てより難しい事、空き巣に狙われるリスクが上がる事、立地によっては周囲からの視線が気になる事などが挙げられ、土地を探す際にはそれぞれの点に注意する必要があります。
平屋の相場(富士住建の場合)
大きさ別に平屋で建てる場合の価格相場(富士住建の場合)をご紹介します。ただし建築価格の相場は、建てる地域の平均年収や物価などで異なりますし、為替相場や資材の相場によっても細かく変動しますので、あくまで参考程度にお考えください。
【床面積25坪(約82.5㎡):2LDK】
本体価格の相場は1,600万円台から。
夫婦2人暮らし、夫婦+子ども1人、夫婦+親1or2人といったように2~4人で暮らすのに適した間取りです。この場合、リビングダイニングの周りにキッチン、浴室&洗面室と2部屋が配置される形になり、廊下はつくられません。夫婦で子ども1人を育てて、子どもが独立したら親の面倒を見ることを想定している人におすすめできます。子ども2人となると、小さいうちは良いですが、ある程度大きくなると手狭に感じられると思われます。
【床面積30坪(約99㎡):3LDK】
本体価格の相場は1,900万円台から。
夫婦+子ども2人、または、夫婦+親2人で住むのに適した間取りです。子どもが1人なら3世代同居もできますし、3人家族で各自が1部屋ずつ自由に使う事もできます。
この場合、玄関からリビングまでを廊下でつないでその途中に部屋を配置するか、リビングを囲むように各部屋を配置する設計が考えられますが、後者の方が廊下をつくらない分部屋を若干広くする事もできますし、建物をコンパクトに仕上げてコストを抑える事も可能です。
【床面積33坪(約109㎡):4LDK】
本体価格の相場は2,100万円台から。
夫婦+子ども2人+親2人の6人家族でも十分に暮らせるだけの広い間取りになります。4人家族ならみんなに自分のプライバシーを守れる個室を用意するのも良いですし、来客があった時のために客用の寝室として1部屋空けておいても良いと思います。この場合、4部屋を全部リビングに直接接続するよりも、玄関ホールとリビング回りで2部屋:2部屋または3部屋:1部屋で分ける設計が一般的なようです。
【床面積35坪(115.5㎡)~】
本体価格の相場は2,200万円台から。
床面積35坪もあると、2階建て、3階建てにした場合の延床面積に匹敵する広さになり、一般的に多い家族構成で住むには十分だと言えます。部屋をゆったりとつくるだけでなく、外の庭を広くしたり、中庭をゆったりと確保したり、駐車スペースを設置すると、外から見ても広々とした印象になり、より快適な暮らしを実現できる住まいとなります。
ここまで紹介した価格相場はあくまで目安なので、設計などを工夫にすることで上記よりも安く仕上げることは可能です。そのコツは次の項目で解説していきます。
少しでも安く建てるには?
平屋の建築費用を抑えるには、まずは平屋に適した土地を確保するようにしましょう。「適した土地」というのは十分な広さを持った土地の事。東京都心などでは30坪以下の狭い土地に建つ3階建ての家が良く見られますが、ここに平屋を建てるのはまず不可能です。無理に建てても周りの建物に囲まれて陽が当たらなくなりますし、そのために洗濯物の乾燥機を購入しなければならないなど追加コストが発生します。
また、間取りについては、シンプルな設計を心がけましょう。特に水回りの設備はできるだけ1ヶ所に集めると、建築コスト削減になる他、家事や身支度の時にも歩き回らずに済み便利です。
そして何よりも、平屋の建築実績を多く持つハウスメーカー・建築業者に依頼する事は重要です。業者が豊富な実績を積む中で培われてきた、予算の範囲内で希望を叶えるためのノウハウを活用しない手はありません。相談した事により思い切って削れるコストがわかれば、その分どうしても実現したいプランにはしっかりとこだわる事もできるようになります。
平屋のご相談は富士住建へ!
ここまで平屋の建築費用についてさまざまな情報を見てきましたが、どのように感じられたでしょうか?やはり割高だなと感じられた人もいるでしょう。予算内で設計したらどこまでできるかなと思った人もいる事でしょう。どちらかと言うとけっこうアリかも…と可能性を感じた方もいるかもしれませんね。
平屋の建築で豊富な実績を持つ富士住建では、長く住まわれる事を前提にコストパフォーマンスの高い住宅を提供しています。
【コスパの高い平屋を】
家は建てたらそこでおしまいではありません。建てた後には、長く安心して暮らせる構造の丈夫さ、部材ひとつひとつの耐久性、メンテナンスのしやすさなど、建物自体の品質が求められます。また、多くの人が多額の住宅ローンを抱えます。それによって、大切な生活のゆとりをなくしてしまったり、大好きな趣味をあきらめなければならなかったり、家を建てる事で楽しい毎日を送れないようでは本末転倒です。
「家づくり」を事業としている当社が、憧れの戸建て購入でお客様に絶対に失敗や後悔をさせないために、さらに「住む人がしあわせになる」ためにできる事は、快適で品質の高い住宅をできるだけ負担のかからない価格で提供する事であると考えています。そのためにサポートできる事を考え抜き追求して生まれたのが「完全フル装備の家」です。
【完全フル装備の家】
「完全フル装備の家」とは、省エネ・高品質な設備・防犯システム・生活必需品を取りそろえた、自由設計の注文住宅です。
メーカートップグレードのデザインキッチンから、1.5坪のテレビ付システムバス、他のハウスメーカーでは通常オプションとなるエアコンやLED照明、カーテンなど暮らしに必要なものがすべて標準仕様。お引き渡し後にいろいろと購入する必要がなく、トータル費用が資金計画をオーバーする心配はありません。設備を選ぶことに必要以上に頭を悩ませることもありません。
ショールームにご来場されたお客様から「本当に全部標準仕様なの?」と驚かれることもしばしばです。
【適正価格への取り組み】
いくら設備をそろえたところで本体価格まで高くなってしまっては意味がありません。高品質なキッチンやお風呂、太陽光発電などの設備もメーカーとの年間契約で単価を抑えて仕入れています。また当社でも利益率を最低限に抑え、モデルハウスや豪華なカタログを作らず、やみくもな訪問営業を行わないなど、住宅業界では当たり前に行われている営業手法の無駄を見直し、コスト削減に努めています。これにより、お客様に営業コストを転嫁することなく、「完全フル装備の家」を実現しているのです。
【すべてのお客様へ公平に】
当社の住宅は上記の取り組みにより抑えられた適正価格を設定しているため、値引きは一切行っていません。ある人はそのままの金額で、またある人は値引きされた金額で、というように、同じ内容にもかかわらずお客様によって異なりがある価格を提示する営業手法は、お客様に対して誠実だとは言えません。また会社の売上ノルマの都合で行われる「今回だけ○○までにご契約のお客様は無料プレゼントを進呈」などの値引きキャンペーンで、ご契約を急がせることもお客様の利益にはなりません。最初からすべてのお客様に公平に適正価格を保証することで、お金のことで無用なストレスを作らないのが当社のサービスポリシーです。
まとめ
・平屋を建てるには、広めの土地を
・ローコストで建てるならシンプル設計で
・資材・設備は長持ちするものを
・平屋の建築実績が豊富な業者に依頼を
富士住建の平屋は、自由設計の注文住宅として施工が可能です。その最大の魅力は、外観も間取りも住む人の想い想いに描ける自由なデザイン。家族構成やライフスタイル、おうち時間の過ごし方、老後生活の考え方など、お客様の想いやご要望を丁寧にヒアリングしながら一緒に理想の新居のイメージを描いていきます。
それから、土地探しや間取り、設計などの条件はこれまでの豊富な経験データをもとに、予算に合わせて丁寧に調整。これに「完全フル装備」の設備をつけて、世界に一つしかない住まいをご提案します。
「平屋で建ててみたいイメージがある」「二階建てで考えていたけど平屋の説明も聞いてみたい」という人はぜひお気軽に富士住建までお問い合わせ、または資料をご請求ください。