注文住宅の予算相場は?平均費用や影響する要素を解説

たてる

注文住宅を建てる際に「予算・費用」は多くの方が気にされるポイントです。どれくらいの費用がかかるのか、また、その費用はどのような要素が影響するのかを事前に知っておくことは、家づくりをスムーズに進めるためにも重要です。

この記事では「注文住宅の予算・費用」をテーマに全国的な平均費用や地域ごとの違い、さらに予算に影響を与える要素について詳しく解説します。

またあわせて、予算オーバーの主な原因や、予算内で理想の注文住宅を建てるためのポイントも紹介しますので、注文住宅を検討している場合には、ぜひ最後までご覧ください。

注文住宅の予算・平均費用

注文住宅を建てる際にかかる費用は、主に土地の購入費用、建築費用に影響されます。

国土交通省が発表している「令和5年度住宅市場動向調査報告書」によると注文住宅の建築資金の平均費用(土地の購入資金を除く)は、全国で4,319万円程度で、三大都市圏ではさらに高く4,943万円となっています。

土地購入資金に関しては、全国平均で1,929万円、三大都市圏では2,813万円になります。

ただし、これらの数値はあくまでも平均額であり、注文住宅は様々な価格帯で幅広い選択肢があります。

ローコスト住宅であれば、建築資金を抑えながらも機能的な住まいを実現できますし、逆にこだわりのデザインや設備を盛り込んだハイエンド住宅を選ぶことも可能です。

注文住宅の費用に影響する要素

注文住宅の費用に影響する要素

注文住宅の費用に影響する要素である「土地」「建物」「付帯工事」「諸経費」の詳細を解説します。

土地

土地の価格は、立地や地域の相場によって大きく異なり、都市部や人気のエリアでは価格が高くなる傾向にあります。特に三大都市圏では土地の需要が高いため、価格が他の地域に比べて高くなりやすいです。

同じエリア内でも、駅に近い場所や商業施設が充実している地域では、土地の価値が上がり、結果的に価格も高くなります。また、学校や病院、公園などが充実している場合も土地の価値は高まります。

土地の広さや地形も価格に大きく影響します。一般的には、土地が広ければその分価格も上昇し、整形地で平坦な土地は人気が高く、価格も上昇する傾向にあります。

旗竿地や不整形地、傾斜地などは建物を建てる際に設計上の制約が出ることもあるため、価格が低くなる傾向にあります。

なお、土地の地盤改良や造成工事が必要な場合、追加のコストが発生しますので注意が必要です。地盤が弱い場合、建物の安定性を確保するために補強工事が必要であり、土地購入の費用にプラスされることになります。

建物

建物の費用は、主に設計や使用する材料、設備のグレードによって大きく変動します。シンプルで機能性を重視したデザインや標準仕様の住宅であれば、比較的低コストで建築できますが、こだわりのデザインや高性能な断熱材、耐震性能を向上させるための技術などを取り入れた住宅の場合、その分費用が高くなりがちです。

また、外観や内装のデザイン性、素材にこだわる場合も、コストが上がる要因となります。キッチンやバスルームなどの水回り設備のグレードや、太陽光発電システム、床暖房などの省エネ設備を導入するかどうかによっても建築費用は変わります。

それらの設備を高機能で快適性の高いものにする場合、初期費用は上がりますが、長期的には省エネ効果によって光熱費が抑えられるメリットもあります。

完全自由設計であるか、既存のプランをもとにアレンジした注文住宅かによってもコストは異なります。自由設計の場合、デザインの自由度が高い反面、設計に時間や費用がかかり、設計費用が増加することがあります。

逆に、規格プランをアレンジする形の注文住宅は、比較的コストを抑えることができますが、デザインや仕様における自由度は低くなります。

付帯工事

付帯工事とは、建物の建築費用以外に発生する工事費を指し、主に外構工事やインフラ整備が含まれます。家を建てる際には、庭や駐車場、フェンス、アプローチなどの外構工事が必要になります。

門や塀の設置、ウッドデッキやガレージの設置費用が含まれ、外観をより美しくするためのデザインや使用する材料などによって大きく費用が変動します。例えば、シンプルな外構であれば費用を抑えることができますが、こだわりのあるデザインや高品質な天然石材やタイルを使用する場合、外構工事費用が高額になります。

また、上下水道やガス、電気といったインフラが土地に既に整備されているかどうかも、費用に影響します。インフラが整っていない土地を購入した場合、敷地内への引き込み工事や、配管・配線の接続工事が追加され、その費用が発生します。それらの工事は、地形や地質条件などによっても費用が変わるため、事前にしっかりと確認することが重要です。

付帯工事の費用は、建物の建築費用に加え、全体の予算を大きく左右するため、無視できない重要な要素となります。

諸経費

注文住宅を建てる際には「諸経費」と呼ばれるさまざまな費用も発生します。まず、土地を購入する際には、印紙税や不動産取得税、登録免許税といった税金がかかります。印紙税は土地売買契約書に貼付するためのもので、不動産取得税は土地を購入した際にかかる税金です。

土地の所有権を移転するための登録免許税も発生し、その登記を行う際には司法書士の報酬も必要となります。また、不動産会社を通して土地を購入する場合、仲介手数料も発生します。

建築前に行う地盤調査や建築確認申請にかかる費用もあります。建築工事契約書にも印紙税が必要です。

さらに、火災保険や地震保険の保険料も諸経費の一部となります。その他にも、新居への引っ越し費用や、引っ越し後の家具・家電購入費など、住み始めるまでにかかる費用も予算に含めておく必要があります。

注文住宅の予算の決め方

注文住宅の予算の決め方

注文住宅を検討していて、どのように予算額を決めれば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。適切な予算を設定するためにはまず、全体の総予算を明確にします。

自己資金(貯蓄)と借入金(住宅ローン)の合計額です。自己資金がどれくらいあるかを確認し、どれだけの住宅ローンを組めるかを計算します。金融機関で住宅ローンの事前審査を受けて、自分たちにとって無理のない借入額を知ることが重要です。月々の返済額を生活費や将来の計画と照らし合わせながら考えましょう。

国や自治体の住宅ローン控除や補助金制度を活用することで、実質的なコストを抑えることができます。それらを事前に調べておき、家計にどのように影響するかを計算しましょう。

以上のポイントを踏まえ、無理のない範囲で計画を立て、家づくりを進めましょう。

予算オーバーの主な原因

予算オーバーの主な原因

注文住宅では、事前に想定していた予算を超えてしまうことも珍しくありません。予算オーバーの主な原因としては以下が挙げられます。

・土地へのこだわり
・設計や仕様のこだわり
・不確定要素への備え不足

土地へのこだわり

土地への過度なこだわりが予算オーバーの原因になることはよくあります。例えば、立地条件や周辺環境にこだわりすぎて、当初の予算を大幅に超える高額な土地を選んでしまうと、その結果として建物にかける予算が削られてしまうことになります。

駅からの距離や交通アクセスの利便性、周囲の商業施設や学校の充実度など、すべての理想を満たそうとすると、当然価格は高くなります。さらに、人気のエリアや再開発が進む地域では土地の需要が高いため、予算オーバーするリスクが一層高まります。

そのため、土地選びではこだわりたいポイントを慎重に絞り込み、予算全体のバランスをしっかり考慮することが重要です。土地に過剰な費用をかけてしまうと、建物の設計や設備、外構工事などに十分な予算を割り当てられなくなる可能性があり、家全体の満足度に影響が出るかもしれません。

土地と建物の予算配分をバランス良く考えることで、理想的な家づくりが実現しやすくなります。

設計や仕様のこだわり

最初はシンプルなプランで予算を組んでいても、「もっと広いリビングにしたい」「キッチンをハイグレードなものに変更したい」など、追加の要望が出てくることがあり、それが結果的に予算オーバーに繋がることもよくあります。

例えば、床材を一般的なフローリングから無垢材に変更したり、標準仕様のキッチンやバスルームのグレードを上げたりすると、その分の追加費用が発生するのが一般的です。

また、リビングを吹き抜けにしたり、大きな窓を採用したりといったデザイン上の要望が増えれば、それに伴って工事費や建材費も増加します。耐震性や断熱性能を高めるために最新の技術や高性能な素材を採用した場合、それに伴うコストが大きく跳ね上がることも珍しくありません。

理想の住まいを追求するあまり、気がついたら当初の予算を大幅に超えていたという事態は充分にあり得ることです。

不確定要素への備え不足

注文住宅では、事前に予測できない事態や想定外の費用が発生することも少なくありません。それに対する備えが不十分だと、結果的に予算を超えてしまうことがあります。

例えば、地盤調査の結果により、当初の予定になかった地盤改良工事や補強が必要になることがあります。また、古い土地や建物の解体を伴う場合には、予想以上に撤去費用がかかることもあります。

その他、建築中に起こる資材の価格変動や、使用したい設備が品薄になっている場合には、想定外のコストが発生することも考えられます。特に、輸入材や特注品を使用する場合は、納期や費用に予期しない変動が生じやすいです。

このような予測できない要素に対する備えが不十分だと、後から発生する追加費用に対応しきれず、予算オーバーを招くことになります。

予算内で理想の注文住宅を建てるには?

予算内で理想の注文住宅を建てるには

ここからは、予算内で理想の注文住宅を当てるためのポイントを3つ紹介します。

①信頼できるハウスメーカーに依頼する
②予算を明確にし優先順位を決める
③予備費を確保しておく

信頼できるハウスメーカーに依頼する

信頼できるハウスメーカーに依頼することが何より重要です。経験豊富なメーカーであれば、初期の予算から大きく外れないように、設計や仕様の段階で的確なアドバイスをしてくれます。

また、豊富な知識や実績を持つメーカーであれば、コストを抑えながらも機能性やデザイン性を両立させる提案を行うことができます。

ハウスメーカーによっては、標準仕様に優れた設備が含まれていることもあります。オプションが多くなると予算オーバーにつながるため、最初からハイグレードな標準装備を提供しているハウスメーカーを選ぶことで、費用を抑えつつも高品質な住宅を建てることが可能です。

また、アフターサポートや保証制度に目を向けることも大切です。住宅は建てた後のメンテナンスも重要ですので、保証内容やアフターケアが充実しているかどうかも、ハウスメーカーを選ぶ際の重要なポイントとなります。

予算を明確にし優先順位を決める

予算を明確にし、優先順位を決めることも大切です。自分たちがどれくらいの費用をかけられるのかを具体的に把握し、その予算に合わせた資金計画を立てることが大切です。建築費用や土地代だけでなく、税金や諸費用、家具・家電などの初期費用も考慮に入れて、総予算を設定しましょう。

その上で、住宅において優先したい部分と妥協できる部分を明確にすることが重要です。例えば、広いリビングやおしゃれなキッチン、エネルギー効率の良い設備など、自分たちがこだわりたい要素にしっかり予算を配分する一方で、あまり重要でない部分ではコストを抑えることで、全体的なバランスを保ちつつ理想の家を実現することができます。

また、設備や素材の選定でも、優先順位を決めることで無駄なオプション費用を削減できます。どうしても欲しい設備がある場合は、他の部分でコストを調整するなど、全体の予算を考えながら計画を進めましょう。

最終的に、予算の中でできることとできないことを整理し、家族全員が納得できるプランを作成することで、予算オーバーを防ぎながら理想の注文住宅を実現することが可能です。

予備費を確保しておく

予備費を確保しておくことも重要です。一般的には、総予算の5~10%程度を予備費として見込んでおくのが理想的とされています。予備費は予定外の出費に対処するための予算であり、予算内で収めるためのポイントになります。

予備費を設定しておくことで、予期せぬ計画の変更にも柔軟に対応できる余裕が生まれます。余裕があると、焦らずに最善の選択をすることが可能になり、結果的に理想の住まいを実現しやすくなります。予算オーバーのリスクを回避し、安心感を持って家づくりを進めるためにも必要なことです

完全フル装備の家とは?

完全フル装備の家

最後に、関東エリアに25ヶ所のショールームを展開するハウスメーカーである弊社、富士住建が提供している「完全フル装備の家」について紹介させていただきます。

「完全フル装備の家」は100以上のハイグレードな設備が標準装備された完全自由設計の注文住宅です。

他のハウスメーカーではオプション扱いとなるようなハイグレードなキッチンや広々としたバスルーム、さらには太陽光発電システムまでもが標準装備で、予算内で理想の住まいを実現しやすいのが特徴です。

お引き渡したその日から快適に生活が始められるよう、カーテンやエアコン、LED照明などの生活必需品も標準装備です。全ての窓に断熱性の高い樹脂サッシと複層ガラスを採用し、地震対策として制振ダンパーも装備しています。

完全自由設計のため、お客様のライフスタイルやご要望に応じて、細部までこだわり抜いた家づくりが可能です。

アフターサポートも充実しており、長く安心して暮らせる住宅を提供しています。富士住建では土地探しから住宅ローンの相談、間取りの設計、施工、アフターメンテナンスまで、手厚くサポートさせていただきます。

ご興味がございましたらぜひ詳細をご覧ください。

>>完全フル装備の家の詳細はこちら
>>ショールーム一覧はこちら

注文住宅の予算・費用について

今回は、注文住宅を建てる際に、多くの方が気にする予算・費用について解説しました。全国的な注文住宅の平均費用や、地域による違い、さらに費用に影響を与えるさまざまな要素について解説しました。

費用に影響する要素としては、土地や付帯工事、さらには諸経費などが挙げられます。予算オーバーの原因としては、土地や設計へのこだわりや不確定要素への備え不足が考えられます。予算内で理想の家を建てるためには、信頼できるハウスメーカーを選び、予備費を確保することが大切です。

注文住宅を検討している場合にはぜひ、今回紹介した情報を参考にしていただければと思います。

また、富士住建や「完全フル装備の家」にご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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